おバカなオージーダーリンが許せるようになる本
まえまえから、気になっていたこの本に手をだしてみました。

「おバカ大国」オーストラリア - だけど幸福度世界1位! 日本20位! (中公新書ラクレ)
- 作者: 沢木サニー祐二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/03/09
- メディア: 新書
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おバカだけど、幸福度世界1位!
タイトルに若干の偏見が含まれるかと思いきや、
著者の”沢木サニー祐二”さんは、オーストラリアが大好きで尊敬の念も含め「おバカ」と呼んでいるのが伝わってくる。
確かに、はるるも妹のぴろろと、お互いのダーリンの話をする時は、
「だめだって、そんな難しいこと言ってもバカだから分かんないよ。」的な会話が飛び出す。
だって、本当に、バカなんだもんブレットもぴろろの旦那も。
でも、全然気にしない!! そしてすぐ忘れる。前向きな方にしか考えない。単純。
本の冒頭に「体だけ大きな子供のよう」という章があるけれど、本当にそのまんま。
感情は隠さずだすし、素直でいいんだけど、とっても子供っぽい。
単純で、複雑なことが大嫌い。
「強けりゃ偉い」
「嫌なら逃げる」
「他人の言うことは聞かない」
・・・・・・当たりすぎで閉口。
でも、歴史や環境がそうさせてきたっていうのも、この本を読むとなるほどな~と思う。
逆を返せば、日本人は本当に気遣いの多い性格だなと。
そりゃー、ビザ申請の書類集めや調べるのにも、はるるは気になって気になって調べまくって心配になるけれど、そもそも、愛し合って結婚するのに、なんでそんなアホみたいに書類ださなきゃいけないの???適当で良いでしょ?って思うブレットじゃ喧嘩にもなるよね~。
ま、でも、押し付けるのではなくそれだけ根本的な価値観が違うんだからしょうがないなと、この本を通じてさらに感じた。
違う価値観だから、楽しいし毎日ビックリの連続なんだけどね。
本の中身には多少、それはちょっと違う気がするといったトピックもあるけれど、概ね、よく特徴をとらえている。
オージーダーリンがいる人も、そうでない人も、違う価値観を分析的に語っているのでかなり面白い本ですよ。
一読の価値あり。